がんの治療を受ける父は看護師さんが心の支え

塞ぎ込む父に向き合うのが辛かった

娘母を癌で亡くし、少しずつ気持ちの整理がついてきた矢先、今度は父にも癌が見つかりました。手術の後、外来で抗がん剤治療を続ける父は1人暮らし。近くに住む姉が週2回父の様子を見に行ったり、必要なものを届けたりして何とか生活はできていました。
抗がん剤治療を受けたあと数日はしんどくて寝込むため、その時は連日姉が父の様子を見に行くことになります。自分の妻と同じ病気になったショックもあり、身体がしんどい日は塞ぎ込む父。姉も私も、そんな父の顔を見るのが辛く、どう向き合っていいのか悩みました。

初めは訪問看護を拒否していた父

姉にばかり父の面倒をみさせて悪いな、と思っても、自分には何もしてあげられることがない。何かの形で姉の負担を軽減したり、父にやってあげられることがないかな、と考えて訪問看護を利用し始めました。
当初は、家に人を入れることに抵抗を示した父。また、姉の方も、自分の至らない部分を私に指摘されたと感じ、気を悪くしたようでした。

外に協力を求めることで上手くいく

でも、看護師さんに父の体調や薬の管理をしてもらえるようになってから、姉が実家に通う日数が減り、楽になったと言われました。
抗がん剤治療後は父の体調に合わせて、訪問日を増やしてもらえるので、姉も父も安心なようです。訪問の際の状況を私にも姉にもメールで知らせてくれるのでとても助かっています。
後から、実は父自身も、姉に気を遣いすぎてしんどかったと話してくれました。何でも家族だけで解決しようとするのではなく、外に協力を求めることで、かえって上手くいくこともあるんだな、と実感しています。