大腸がんで人工肛門を付けた父
73歳の父。昨年末大腸がんが見つかり、手術してストマ(人工肛門)を造設しました。入浴時のパウチ交換や日々のストマの処置などは、70歳になる母がして来ましたが、母の方に最近疲れがたまってきていることもあり、両親の関係が悪化。
母の負担軽減のため、少しは自分でもストマの処置ができるよう、私からも説得しましたが、父は受け入れず、何もかも母に頼りっぱなし。そういう自分も毎日忙しく、たまに母の愚痴を聞くことしかできませんでした。
母は負担や不安が軽減して穏やかに
何かいい方法はないかと考えていたところ、訪問看護を知りました。
ヘルパーさんはストマに溜まった便の処理はできても、パウチ交換やストマを含め健康管理ができないので、医療の知識がある看護師さんにお願いすることにしました。入浴日のパウチ交換を看護師さんにしてもらうことで、「とても楽になった。もっと早く頼めばよかった!」と嬉しそうにしている母。
母が一人で処置を担う負担や不安もあったようです。時間・気持ち・体力の面でゆとりができた母は、自分一人で父の世話を引き受けていた時よりも、穏やかになりました。
看護師さんが来てくれるのは安心
看護師さんが来ることで母が楽になっていく姿を見ているうちに、今度は父が自分でストマに溜まった便の処理をやると言い出しました。
これまで、「自分では絶対に無理」の一点張りでしたが、できるだけのことをすることが、妻への思いやりと考えたのかもしれません。
母の負担を軽減できたことがもちろん嬉しいですが、大腸がんの再発など、健康管理や異常の早期発見という点でも看護師さんが来てくれるのは安心で、訪問看護を利用してよかったと思います。