PD支援センター

腹膜透析「何かあったらどうしよう」そんな不安を解消します

腹膜透析(PD:Peritoneal Dialysis)は、腹腔に透析液を入れて老廃物や余分な水分を除去する透析方法。自宅で出来るうえ、心血管系に優しく、高齢者にも取り入れやすい透析ですが、自宅で行う治療というのに不安が大きいことは否めません。そのため、ななーるPD支援センターでは、腹膜透析の知識を持った看護師が定期的に自宅を訪問し、合併症を予防したり、体の状態を確認したり、食事や暮らしのアドバイスを行います。何かあっても24時間の電話相談や看護師の緊急訪問で、すぐに不安が解決できるようにお手伝いをいたします。

導入時期は?

腹膜透析は、腹腔に管を入れる必要があり、慣れるまでは怖さや手技の不安がつきものです。退院直後は毎日の訪問で自信がつくまでサポートします。また、生活パターンに応じて透析時間を一緒に検討したり、生活環境に沿った手技を考えたりしながら、暮らしの中に自然に透析が溶け込むことを目指していきます。

慣れてきたら

特有の合併症として、腹膜炎やカテーテル挿入部の感染があげられます。炎症は早期に発見して対処することで重篤化を防ぐことが出来るため、定期的に看護師が観察して異常の早期発見・対処に努めます。また、的確に排液が出来ているかを確認し、不良であればその原因を考え医師に対応を依頼します。貧血や栄養不良が起こりやすいことから、食事面を含めた暮らしのアドバイスにも努めます。

PD治療の伴走者に

透析は、一生続ける必要がある治療です。定期的に通院は必要ですが、日常のなかでちょっと困った時に気軽に相談できる医療者になれることを目指しています。

医療機関のみなさま

手技が完全に自立してから退院するには時間を要する患者さんに対しては、ご指導を引き継ぎます。退院直後は連日複数回訪問して密に関わり支援しますので、お気軽にご相談ください。

スタッフ紹介


普通の暮らしをサポートしたい

病院勤務のころは慢性腎不全の方と関わることが多く、透析患者さんへのケアもたくさん経験してきました。看護師は感染などで苦しんでほしくないという思いから、自宅で行う腹膜透析について厳しい管理を求めがちです。しかし、毎日の透析とともに暮らす利用者さんにとって、透析を行うというのは暮らしの一部。もっと普通に、気楽にお出かけもして、だけど安全に透析をしながら暮らしてほしいと願っています。私たちは腹膜透析が必要な方々に対して「普通に暮らせるサポーター」になれたらうれしいと思っています。 PD支援センター/笹次有希子(看護師)