家族の思いに耳を傾けられるように

訪問看護師にお世話になって偉大さを実感

訪問看護師に触れたのは、父が自宅療養をしていたのがきっかけでした。終末期には毎日訪問看護師が来てくれて、介護をしていた不安な母の力になってくださいました。私は同居していませんでしたが、時折付き添う中でも、訪問看護師さんが来てくれる時間を心待ちにして、来てくれたら私も母も安心し、とても頼りになる偉大な存在でした。
そんな訪問看護に憧れはあったものの、自分には無理だと決めつけて、訪問看護師は、私とは別世界の看護師だという気がしていました。

はじめは無理だと思ったけれど

これまでの私は子育てに追われていましたが、そろそろ仕事に復帰したい。でも病棟勤務は難しい。クリニック勤務が妥当かな・・・などと転職サイトを見ていたときに、訪問看護の求人に辿りつきました。「自分には無理だ」と思っていたものの、ネットで訪問看護のことをあれこれ知るうちに「無理だ」という気持ちから「やってみたい」という興味に気持ちが変化している自分に気づき、前向きに訪問看護のことを調べると「出来るかも知れない」という気持ちになっていきました。そしてななーる訪問看護ステーションに出会いましたが、面接では、これまでの様々な経験を看護に活かす方略を問われ、アドバイスをいただき、自らのビジョンを考える機会を得ることができて「このステーションに巡り合えてよかった」と思いました。

頼りにしていただけるように

訪問看護を受けていた父や介護をしていた母を見ていたときに「看護師さんは忙しいのにこんなこと頼んだら申し訳ない」という気持ちがあるここと実感しました。私自身も遠慮してこちらからお願いするのは勇気がいることでした。
だから私が訪問看護をする上では、出来る限り頼まれる前に要望を察しながら、自分に出来ることを探していきたいと思います。そして頼りにしていただけるように、自ら学び、経験を積み重ね、自信をもって看護できる自分になれるよう励みます。