PD支援センターが目指すことを教えてください。
はい。 手技や全身管理はもちろん当たり前に大切なことなのですが、利用者様が「未来に希望を持って生活していける」というところを支援させていただくのを私たちは目指しています。
透析患者さんの中には、透析になってしまったことや、身体障害者に登録されたことに衝撃を受けたり意気消沈されるかたも多いです。ですが、そのような中でも、やはりQOL高く生活してほしい。それを支援するのが私たちの仕事だという風に思ってます。
それを目指す中で行っている取り組みをいくつか教えてください。
まずは患者様が地域と繋がれる取り組みを始めています。病気を抱える方々は病院へ行くからこそ同じ境遇の者同士で繋がって情報交換や気持ちの共感をしあえるのですけれど、腹膜透析は基本的に自宅で行う治療なので、患者様同士が繋がりにくいです。そのため、不安やもやもやを抱えている方が多いと見受けます。そのため、患者会をどうにか作れるように支援をしていこうとある病院と組んで活動をスタートしました。
看看連携というところでは、病院と在宅の看護師とで連絡会のようなものを作ったり、 有志で在宅医、 病院の看護師、腎臓内科の医師、薬剤師、ケアマネージャーと私たち訪問看護師で2,3ヶ月に1回集まって事例検討も実施しています。
病院の方々へメッセージをお願いします。
「手技を習得しないと退院は難しい」と考えられがちですが、手技の習得が難しく退院が伸びることは病院にとっても患者様にとっても良いことではないと思います。ななーるは手技を習得してなくても受けいれます。なんなりとまずはご連絡ください。
最後に、地域の皆さんへメッセージをお願いします。
腹膜透析はお家で行える治療なので、これから腹膜分析を勧められる方が増えていくのではないかと思います。 もし血液透析と腹膜透析のどちらにするか悩まれた時には、ご連絡をいただければ具体的にどんのようなことをするのかをご説明できますし、「他の利用者さんがこんなことしてるよ」なんていうことを一緒に見に行くなんていうこともできるかと思います。
ひとりで悩んでどうしたらいいかわからない、家族とも相談したけれども結論が出ない。なんて時には、ぜひ一度ご相談くださいね。