看護師さんの1対1の関わりでやる気が芽生え

デイサービスに馴染めずない母

デイ認知症が進んできた母。デイサービスで人と交流したり、絵をかいたりすると認知症がこれ以上進まないのかな、と思って申し込みましたが、実際はデイサービスでもあまり人としゃべらず、レクリエーションにも興味を示さないとのこと。絵が上手だったことをデイサービスのスタッフに伝え、ヘルパーさんに「絵を描いてみませんか?」と勧めてもらっても無反応。

身近な話題からやる気が出てきて

妹が訪問看護というサービスを知り、検討してみましたが、高血圧・高脂血症・骨粗しょう症の薬を飲んでいますが、そんなにも大きな持病があるというわけでもない母に、医療の知識がある看護師さんに来てもらっても、一体何をしてくれるのかな?という感覚でした。
それでも一度は試してみようと思い、申し込みました。看護師さんは健康チェックをしながら、母が興味を持ちそうな話題を探っていくと話していました。母の出身地にまつわる話題を投げかけていくうちに、押し入れからたくさんの写真を取り出してきて、堰を切ったようにしゃべり始めました。訪問の度に父と旅行した時の写真や花の写真を看護師さんと一緒に眺めているうちに、ついに「色鉛筆と画用紙を買いに行きたい」と言い出しました!

やる引き出すプロセスが大切だと気付く

歩いてすぐのホームセンターに看護師さんと一緒に道具を買いに行ってから、絵と短い文章を書き始めた母。
絵が好きだから「絵を描いてください!さあ、何でもいいから描きましょう!」ではなく、「何が描きたいか?」を引き出すプロセスが大切なんだと、看護師さんの関わりを見ていて改めて気が付きました。