訪問看護で最後の親孝行が実現できた

突然余命半年と宣告された父

父最近、親の介護について取り上げたテレビ番組も増えていますが、まだ先のことだ思って、真剣に考えたことはありませんでした。でも父に癌が見つかり、余命半年と宣告されてから、他人事ではなくなりました。
一人暮らしの父の面倒を見るために、休職や退職するわけにもいかず、途方に暮れていました。

訪問看護を使うことで得られた安心

そんなとき、病院の看護師さんから訪問看護ステーションを紹介されました。
自分が仕事に出ている間、訪問看護師さんが定期的に訪問し、父の状態を観察しながら苦痛を取り除けるようにケアしてくれます。在宅医と連携して、状態の変化にもすぐに対応してもらえるので安心です。何より、看護師さんの訪問があった日の父は、いつもよりも口数が増えたり、表情が穏やかになっているのがわかるので、訪問看護の力はすごいな、と思いました。
介護ヘルパーさんは、父の体を拭いたり食事の世話をしてくれるので助かりますが、ヘルパーさんの不安な部分は、看護師さんがサポートしてくれています。

最後の親孝行が実現

私は実家の近くに住んでいますが、妻もフルタイムで働いているため、夫婦だけで父の介護をするのは無理だと思っていました。他府県に嫁いだ自分の妹も義両親の介護を担っているため、手伝ってはもらえません。こういう状況になると施設しかないと考えがちですが、訪問看護師さんに来てもらうことで、それぞれの家庭生活を維持しながら、親の面倒を見ることができました。
最終的には入院も考えてはいますが、自宅で気ままに過ごし満足そうにしている父の顔を見ると、病気があっても住み慣れた家に居させてやれることが、最後の親孝行なのかな、と考えたりします。