個性に応じたかかわりが母の気持ちを前向き

気持ちが落ち込みデイサービスを勧められ

老婆 肺炎で入退院を繰り返すうちに、足腰が弱って来た母。もともと社交的なタイプではありませんが、体力が衰えていくうちに、気持ちの落ち込みも激しくなり、ほとんど人と交流をしない日々が続いていました。
このままでは認知症になってしまうのでデイサービスに行ってもらおうと、ケアマネさんに紹介してもらったデイサービスに行くことが決まりました。

集団に馴染めず行くことを拒否

1回目は迎えの車に乗って行きましたが、2回目以降、何度説得してもデイサービスを拒否。理由を聞くと、「みんなに馴染めなくて、余計に悲しくなる」「私は昔から人が多い場所が苦手なのに、どうして無理して集団に入らないといけないの?」と泣きながら訴えます。
それでもこのまま放っておくことで老人性うつや認知症を引き起こしたり、足腰が弱くなる一方です。かかりつけ医に相談したところ、訪問看護の利用を勧められました。

訪問看護で気持ちが上向きになる

看護師さんが定期的に来て、入浴介助をしたり、話を丁寧にきいてくれるようになってから、母の表情が穏やかになりました。
しばらくすると歩いてすぐのところにあるスーパーにも看護師さんと一緒に買い物に出かけるようになりました。昔から料理好きだったので、自分で選んだ食材で簡単な料理を作ることが気分転換につながっているようです。
認知症予防や筋力低下を防ぐ方法というと、デイサービスくらいしか思いつきませんでした。でも母のように一人で静かに過ごすのが好きな人にとっては、大人数で食事をしたりお風呂に入ったり、レクリエーションすることがかえってストレスになることがあるとわかりました。