リハビリには前向きな気持ちに導くことが大切と気づく

脳出血で障害が残る

リハビリ脳出血で倒れ、麻痺と構音障害が残ってしまった父。救急搬送された病院を退院後、リハビリ病院に転院し、頑張ってリハビリをしていました。
退院後、デイケアに通ってリハビリを続けていましたが、しばらくするとデイケアに行きたくないと言い出しました。「どんなに頑張っても元の状態に戻れないのに、みんなで頑張れ、頑張れと言われてもつらい。」「これ以上頑張って、何になるのか?」「助からなければよかった…。」など、後ろ向きの発言が増えました。

このままでは動けなくなるという焦りから

デイケアを休んで、テレビを見てぼんやり過ごしている父の姿を見て、このままでは動けなくなると心配になりました。脳出血の再発も怖いですし、家族だけでどうやって父の健康管理をしていいのか、まったくわからない状態に。
母には軽い認知症があるので、二人の内服の管理のため、私の妻と弟のお嫁さんが交互に見に行く日々が続きました。忙しくて都合が付きにくいことが増えてきたため、訪問看護師を利用し始めました。

気持ちを引き出すことが一番と気づく

看護師さんが内服管理だけではなく、父が興味を持つような話題でうまくコミュニケーションを取っているところをみて、なかなか家族はあんな風には関われないな、と思いました。そのうちに父は、「デイケアのような場所には行きたくないけれど、ゆっくりと会話を楽しんだり、散歩したりしてみたい」と言い出しました。
ついつい焦って「頑張ってリハビリして!」「もっと動いて!」と言ってしまいがちですが、身体を動かす前にまず、父の気持ちに寄り添い、動きたい気持ちを引き出すことが一番大切なんだな、と気付きました。